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左利きが殺人に向かない理由

 左利きは殺人に向いていません。其れは何故か考えてみましょう

犯罪を犯せば必ず現場に痕跡が生じます。その証拠から犯人は左利きであると特定されたと仮定します。もし左利きがたくさんいれば別ですが、そんな環境はまれといえるでしょう。つまり犯人が左利きであると分かれば自ずと犯人が分かってしまう訳です。


 では殺人現場のどのようなところから犯人の利き手が分かるのでしょうか?

  1. 刺殺

  2. 撲殺

  3. 配置

  4. その他

それぞれより詳しく

1. 刺殺

 被害者が犯人に刃物で刺されて殺害されたと仮定します。被害者の刺された箇所が右寄りか、左寄りか、刃物の入射角から犯人が刃物をどちらの手で持っていたかが分かります(犯人のおおよその背丈も)。


2. 撲殺

 刺殺と同様に、被害者の殴られた箇所によって利き手、背丈が分かります。


3. 配置

 これは犯人が被害者と現場に長く居た場合を考えます。この時、犯人は現場の物を触ったりするので物の配置が変化します。この配置の変化から犯人の利き手が分かります。

具体例

  • 人はコップで飲み物を飲むとき、利き手側にコップを置く確率が高いです。なのでコップの位置から利き手が判明します。これはコップ以外の小物(ペン、リモコン、箸、スマホなど)でも言えます。

4. その他

 

 


 


 
 
 

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