叙述トリックの種類
- meidaimisuken
- 2022年9月16日
- 読了時間: 2分
ミステリー小説に登場する、叙述トリックを紹介します。
場所の誤読
時間の誤読
生死の誤読
男女の誤読(性別の誤読)
人物の誤読
年齢の誤読
人間の誤読
人格の誤読
語り手の誤読
在不在の誤読
タイトルの誤読
人数の誤読
作中作の誤読
その他
以下に具体例を説明します。
1
「○○島」という場所が、島ではなく地名であった。舞台が日本だと思ったら海外だった。など
2
犯行時間は0時過ぎだが、午前か午後かを明示していない。1章では現在の事件について、2章では過去のの事件について書かれているが、あたかも同じ事件を扱っているかのように錯覚させる(2つの時系列)。など
3
死んだと思っていたが、実は生きていた。生きていると見せかけてとっくに死んでいた。
4
男の娘。僕っ娘。一人称が「俺」や「僕」の女性。名前だけ見ても性別が判断できない
(あおい、かおる、ますみ、れい、など)。
5
あだ名で呼ばれている相手が、実は別人だった(「陽ちゃん」は、陽介ではなく陽葵のことを指していた)。同性又は同名の人物が複数人出てくる(鈴木が3人登場する)。など
6
大人だと思わせて子供だった、青年だと思わせて老人だった。67歳の大学生。10歳の大学院生。総白髪の眼鏡を掛けた小柄な女性と描写すれば、老婆だと誤読できる。
7
人間だと思っていたら、実は動物だった。語り手がペットの犬だった。など
8
多重人格者で別人だと思っていた人物は同一人物であった。
9
語り手が勘違いして間違った情報を述べる(1人称視点の小説でありがち)。
10
その場にいないのにいると思わせたり、その場にいないのにいると思わせる。対面での会話だと思われたが、実は電話だった。実は無口な人間が同席していた。など。
11
「吾輩は猫である」の主人公が実は犬だった(嘘です)。「○○○○の殺人」の結末が自殺だった。「あとがき」というタイトルの短編小説だった。など。
12
犯人は主要な登場人物でなく、描写が省略されている人物だった(犯人の姿が全く描写されないときもある)。
13
これまでの展開は、登場人物の一人が書いた小説や日記、事件録であった。
14
その他。
参考文献
掟上今日子の家計簿 、 西尾維新
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